薪ストーブをどこに置く?

薪ストーブを導入しようと思った時に、まず最初に考えるのは「家のどこに設置したらいいの?」ということですよね。現在のリビングでは狭すぎるのではないか?壁の近くに置くことができるのか?床の補強はしなくていいのか?いろんな疑問が頭の中をかけめぐり、悶々としていませんか?それぞれの住宅事情によって、ケースは様々ですが、簡単にご説明します。

どこに置いたら熱効率が良いのか?

部屋の中心に設置

部屋の中心に設置

輻射熱の放出角度は360度。
暖房効率が最も高い。広くて仕切りのない大きな部屋におすすめのパターン。

壁を背に設置

壁を背に設置

輻射熱の放出角度は180度。
暖房効率・スペース効率とも大きなロスではなくて、一般的なリビングにオススメのパターン。

部屋のコーナーに設置

部屋のコーナーに設置

輻射熱の放出角度は90度。
暖房効率は悪いがスペース効率は高いので小さな部屋向き。

壁からどれくらい離すべき?

薪ストーブをを置く位置により、壁の耐火仕上げが必要になります。サイド、後へ耐火壁が必要な場合は、準不燃ボードと耐火の隙間を、2.5㎝以上離さなければなりません。耐火壁が密着していると、壁自体に熱が加わり、低温火災を発生させることがあります。ストーブの大きさによっても炉壁のサイズが異なりますので、要検討が必要となります。

床の工事は?

薪ストーブ本体の荷重を永年的に加え続ける床だからこそ、炉台計画はとても重要です。新築の場合であれば大工さんと床補強の確認、また既存住宅であれば現状況の調査をし、補強の有無を要検討しなければなりません。

高気密住宅でも大丈夫?

最近の住宅は、ほとんどが高気密化しています。そこで、機密性能を確保しながら、安定した燃焼をさせるために必要な設備が外気導入システムです。これは、負圧になりがちな室内空気を、外から直接ストーブに空気を取り入れるためのもので、不燃ガスの軽減につながり、より安定した燃焼にすることができます。ストーブ本体により、外気導入できる機種、できない機種があるため、しっかり確認が必要です。